LINE公式アカウントのセグメント設計|タグ管理が続かない理由と行動ベースという考え方
LINEの月間アクティブユーザーは日本国内で9,800万人を超え、企業にとって顧客との最も重要な接点となっています。しかし、無差別な一斉配信による「メッセージの氾濫」がユーザーの疲弊を招き、ブロック率の上昇という深刻な課題に直面している企業も少なくありません。
前回の記事では「LINEのブロック率を下げる戦略」についてお話ししましたが、その解決策の一つとして注目されているのがセグメント配信です。
今回は、LINE公式アカウント拡張ツール「Poster」が提供する革新的なアプローチ「行動ベースセグメント配信」について、詳しく解説していきます。
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#7 なぜタグ管理をやめたのか?続くLINE運用のセグメント設計
目次
タグ管理の限界とは?
多くのLINE拡張ツールでは、ユーザーを分類するために「タグ」という仕組みを使っています。例えば、「このボタンを押したら『イベント興味あり』というタグを付ける」というものです。
しかし、この方法には大きな課題があります。
タグ管理が抱える3つの問題
1. 管理のブラックボックス化

タグの数が増えすぎると、命名規則が崩壊し、「このタグは何のために作ったんだっけ?」という状況に陥りがちです。
特に担当者が変わると、過去のタグの意味が全く分からなくなってしまいます。
2. 設定漏れのリスク

タグベースの運用では、キャンペーン開始前に「タグ付与」の設定を忘れると、後からデータを遡ることができません。せっかくのキャンペーンデータが活用できなくなってしまうのです。
3. タグ上限数の制約

LINE公式アカウントのチャット機能では、作成できるタグ数に上限があります(例:LINE公式アカウントのチャットProオプションでも300個まで)。
活発にキャンペーンを回している企業だと、あっという間にこの上限に達してしまい、古いタグを削除するか、新しい施策を諦めるか..という二択を迫られてしまうこともあります。
Posterの「行動ベースセグメント」とは?

Posterが採用する「行動ベースセグメント」は、タグという中間データを介さず、ユーザーの行動履歴を直接参照する仕組みです。
💡 過去のデータも後から活用できる
従来のタグ管理では、「あの時のキャンペーンメッセージに反応した人だけに、今回も配信したい」と思っても、事前にタグ設定をしていなければ不可能でした。
しかしPosterなら、システムが自動でログを取っているので、いつでも過去のデータを抽出できます。「1週間前に送ったメッセージのボタンをタップした人」「先月のクーポンを取得したけどまだ使っていない人」といった条件で、後から配信対象を絞り込むことができます。
この柔軟なセグメント配信を支えているのが、Poster独自のターゲット抽出システムです。
🕹️ 自動で記録される行動データ
Posterは以下のようなユーザー行動を自動的に記録しています。
- 公式アカウントへのメッセージ送信
- メッセージ内アクションボタンのタップ
- リッチメニューの操作
管理者側で「これを記録する」と設定する必要はありません。すべて自動で蓄積され、配信時に条件として指定できるようになっています。
🤸 導入してすぐに使える柔軟性
タグベースの運用では、事前に綿密な設計が必要でした。しかしPosterなら、導入した瞬間から行動ログの記録が始まり、すぐに柔軟なセグメント配信が可能になります。
既読判定で実現する精密なフォローアップ
LINE公式アカウントの標準機能では、全体の開封率は確認できても、「誰が読んだか」という個別の既読判定はできません。
✅ 個別ユーザーの既読状況を把握
Posterは独自の技術的アプローチにより、個別ユーザーの既読状況を把握できます。これにより、以下のような精密なフォローアップが実現します。
- 📩 未読者への再アプローチ
重要なお知らせをまだ見ていないユーザーにのみ、数日後に簡潔なリマインドを送る
- 🚀 既読・未アクション者への誘導
メッセージは開いたけれど、中のリンクをクリックしていないユーザーに対し、追加の特典を提示して行動を促す
🤔 タグ管理では実現困難な理由
これらをタグで管理しようとすると、「既読」「未読」「既読かつクリック済み」「既読だけど未クリック」等、すべてにタグを用意して管理する必要があり、現実的に運用できないレベルの複雑さです。
プロフィール情報との組み合わせ
Posterの強みは、行動データだけでなく、ユーザー属性との組み合わせにもあります。
🏷️ LINEの推定データではなく「確定した属性」
LINE標準の推定属性はあくまで推定なので、精度に限界があります。しかしPosterのプロフィール登録画面で、ユーザー自身に入力してもらえば、それは確実なデータになります。
🔱 タグ付けなしで複合条件を設定
例えば、ユーザーがプロフィール登録で「東京在住」「ビールが好き」と入力したとします。その情報と「先月イベントに参加した」という来店履歴を組み合わせて、「東京在住で、ビール好きで、先月イベントに参加した人」という複合条件で配信できます。
重要なのは、その都度タグを付ける必要がないということです。ユーザーが入力した情報も、イベント参加の履歴も、すべてそのまま配信条件として使えます。
わざわざ「東京在住タグ」「ビール好きタグ」「イベント参加タグ」を別途作って付与する必要はありません。
リッチメニューの出し分けでユーザー体験を最適化
行動ベースセグメントはメッセージの配信以外にも活用でき、リッチメニューの切り替えにも利用できます。
例えば、会員登録をしているユーザーにはAのメニュー、していないユーザーにはBのメニュー、といった出し分けが可能です。
| ターゲット | 表示されるメニュー | 期待される効果 | 非会員 | プロフィール登録ボタン、初回クーポン案内 | 会員登録の促進 |
|---|---|---|
| 会員 | 会員証表示、再注文ボタン | 継続利用の利便性向上 |
| 特定イベント参加者 | イベント限定コンテンツ | イベント体験の深化 |
| 休眠ユーザー | 「お帰りなさい」クーポン | 利用再開の誘発 |
同じLINEアカウント上で、ユーザーによって見えている画面が違う、まるで「パーソナライズされたアプリ」のような体験を、LINE上で演出することができます。
実店舗との連携でOMO(Online Merges with Offline)を加速
実店舗を持っている企業だと、さらに活用の幅が広がります。
歯科医院の事例:ハガキ代削減と再診率向上

ある歯科医院では、定期検診の案内を毎月ハガキで送付していましたが、コストと手間が課題でした。
Posterを導入し、受付でバーコードを読み取って最終来院日を記録する仕組みを構築し、「前回の来院から3ヶ月経過した患者さん」というセグメントを作って、LINEで検診案内を自動配信するようにしました。
従来、オンラインとオフラインは別々に管理され、顧客データも分断されがちでした。しかしPosterでは、BeaconやQRコード、バーコード読み取りなどの技術を活用することで、店舗での行動(来店、購入、サービス利用)が即座にLINE上の顧客データとして統合されます。
タグベースだと、来店のたびにタグを付けて、古いタグを消して…という運用は現実的に回りません。行動ログを直接参照できるPosterの仕組みだからこそ、オンラインとオフラインの境界を超えた、シームレスな顧客体験を提供できるのです。
事例の詳しい内容はこちら 来院者に定期検診のメッセージを配信 LINEを使った定期検診案内を導入し、案内業務に係る作業負担を軽減&再来院の数もUP! この事例の資料請求はこちらステップ配信との連携で完全自動化
セグメント配信が「誰に送るか」を決めるなら、ステップ配信は「いつ送るか」を自動化する機能です。
🏃♀️ 行動をきっかけにフォローを開始
例えば、アンケートに回答したことをきっかけに、自動的にフォローメッセージを送り始めることができます。
- 回答した翌日にお礼のメッセージ
- 3日後に関連情報
- 1週間後に特典の案内
こういった流れを、一度設定してしまえば完全自動で実行できます。
🎨 多様なきっかけに対応
きっかけは友だち登録だけでなく、QRコード読み取りや特定のメッセージへの反応など、様々な行動を起点に設定できます。
このように、ユーザーの行動に応じて、システムが自動的に最適なメッセージを送る「データの循環」という考え方(データを集めて保存するだけではなく、即座に次のアクションに活かす)自体を、Posterは自動化しています。
料金プラン
Posterは友だち数や必要な機能に応じて、細かなプラン設定があります。
| プラン | 月額料金 (税込) |
友だち上限 | メッセージ配信分 (無料分) |
フリープラン | 0円 | 300人まで | 1,000通 |
|---|---|---|---|
| ライトプラン | 980円 | 2,000人まで | 2,000通 |
| ベーシックプラン | 2,980円 | 5,000人まで | 5,000通 |
| ビジネスプラン | 5,000円 | 20,000人まで | 15,000通 |
| APIプラン | 12,800円 | 20,000人まで | 15,000通 |
| サポートプラン | 19,800円※ | 20,000人※ | 15,000通 |
※ サポートプラン:友だち数2万人以上、配信数15,000通以上も対応可能です。その場合は別途お見積りさせていただきます。
フリープランでも基本的なセグメント機能が使えます。小規模な店舗や個人事業主でも利用できるので、まずは気軽に試してみて下さい。
関連ページ Posterの利用料金 Posterのご利用料金ページまとめ
まずはデモを体験
「Posterで実現できる体験が、実際にどんなものか見てみたい」という方は、PosterのLINE公式アカウントで実際にデモを体験していただけます。

リッチメニューのタブ切り替えや、プロフィール登録画面など、実際に試すことができるので、ぜひ上記「Posterと友だちになる」より友だち追加してみて下さい。
本格運用にはサポートプランがおすすめ
「詳しい活用方法を聞きたい」「自社に最適な運用設計をサポートしてほしい」という方には、Posterのサポートプランがおすすめです。
サポートプランでは、専任スタッフによる運用相談やセグメント設計のアドバイスなど、手厚いサポートが受けられます。
特に以下のような課題をお持ちの企業様には、プロのサポートが大きな助けとなるでしょう。
- 既存のタグ管理から行動ベースセグメントへ移行したい
- 実店舗とLINEを連携した施策を構築したい
- 配信効果を最大化するためのKPI設計や改善施策を相談したい
- チーム全体でPosterを使いこなせるようにレクチャーしてほしい
LINEマーケティングの成果を最大化したい方、専門家のサポートを受けながら成果を出したい方は、ぜひサポートプランをご検討ください。



