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PosterでLINE公式アカウントと自社webサイトをスムーズに連携!開発コストを抑えて安全に実現

PosterでLINE公式アカウントと自社webサイトをスムーズに連携!開発コストを抑えて安全に実現

Posterでは、カラーミーショップの再入荷通知リクエスト機能やUnivaPay決済との連携機能を提供しており、多くのお客様から「他のWebサービスとも連携できませんか?」というお問い合わせをいただきます。

ご提案いただく連携先のサービスは実に多様で、個別のサービスごとに連携機能を開発・運用するには技術的な複雑さや膨大なリソースが必要となります。

そこでPosterでは、このような個別の連携ニーズに対応するため、柔軟な連携開発を可能にする機能やAPIを提供しています。

本記事では、Posterが提供する「マルチリンク機能」と「PosterAPI」を活用して、LINE公式アカウントの友だちと自社webサイトのユーザー情報を連携する仕組みについて、具体的なメリットと併せて解説します。

ユーザー情報連携の導入ハードル

ユーザー情報連携を導入する際、以下のようないくつかのハードルに直面します。

  • SAML認証やOAuth認証などの標準プロトコルの導入: これらの認証プロトコルは、セキュリティを確保するために不可欠ですが、その複雑な仕組みを理解し適切に実装するには専門知識が求められます。
  • セキュアなトークン生成と管理システムの構築: ユーザーの身元を安全に証明するためのトークンを生成し、その有効期限管理や不正利用防止の仕組みを自社で構築するのはコストや技術面において大きな負担となります。

これらをすべて自社で実装しようとすると、多大な開発リソースが必要となりユーザー情報連携導入時の大きな障壁となっていました。

Posterを活用すれば、これらのハードルを大きく下げLINE公式アカウントの友だちとWebサイトのユーザー情報を比較的簡単な実装でセキュアに連携することが可能です。

Posterが提供する連携機能

ユーザー情報連携をスムーズに実現するために、Posterが提供する主な機能は以下の2つです。

ユーザートークン検証API

Posterが提供するAPIの一つに、ユーザートークン検証APIがあります。

このAPIはマルチリンク機能(後述)で発行された有効期限付きのユーザートークンを使用して、Posterに保存されているユーザー情報(PosterユーザーID、LINEのuuidなど)を安全に取得するために利用します。

これにより、自社webサイト側でセキュアにLINEユーザーの情報を取得することができます。

Poster APIリファレンス ユーザートークン検証API

マルチリンク機能

マルチリンク機能とは、LIFFブラウザ、もしくはLIFFを経由して外部ブラウザで任意のwebページを表示するURLを提供する機能です。

生成されたURLにLINE公式アカウントの友だちがアクセスすると登録された外部サイトにリダイレクトされます。その際、クリック測定や有効期限付きのユーザートークンの払出しが可能です。

この機能により、ユーザーが自社webサイトのページにリダイレクトされる際に任意のパラメータでユーザートークンを受け取ることができます。

Posterマニュアル マルチリンクの使い方

連携フロー図と手順

連携フロー図

①マルチリンク機能で生成したURLをメッセージ配信やリッチメニューに設置

マルチリンクで生成したリンクをリッチメニューに設定

リンク先URL(リダイレクト先URL)とユーザートークンを受け取るパラメータを指定してマルチリンクを作成し、発行されたマルチリンクURLをリッチメニューのリンク先などに設定します。

② ユーザーがリンクをタップ/LIFFアプリによる認証

LINEユーザーがマルチリンクURLにアクセスするとLIFFアプリが起動し、LINEから提供されるユーザー認証機能による認証が行われます。

③ユーザートークンを付与してリダイレクト

LIFFによるユーザー認証に成功するとPosterは有効期限付きのユーザートークンを生成し、マルチリンクの設定に従い指定されたパラメータにユーザートークンを付与してリダイレクトを行います。

④ユーザートークン取得

リダイレクト先のウェブサーバーで付与されたユーザートークンを取得します。

⑤ユーザートークンの検証

取得したユーザートークンをユーザートークン検証APIで検証し、ユーザー識別情報を取得します。

⑥リダイレクト先でのユーザー認証

取得したユーザー識別情報(LINE uuidなど)と自社webサイトのユーザー情報を照合し、一致するユーザーの存在を確認します。

⑦既存のユーザー情報との連携処理

取得したユーザー識別情報が連携されたユーザーが存在しない場合は、自社webサイトのログイン情報などで認証を行い、Posterから取得したユーザー識別情報と自社webサイトの既存ユーザー情報を紐付けます。

⑧ユーザー連携完了/自動ログイン

連携完了後は、マルチリンク経由での自動ログインが可能になります。

Posterを利用してシステム連携を実装するメリット

開発コストの大幅削減

複雑なプロトコルの実装が不要になるため、自社webサイト側ではAPIコールの実装と取得したデータとの紐付け処理のみで連携が可能です。これにより、開発にかかる時間とコストを大幅に削減できます。

セキュリティの確保

トークン管理やAPI提供をPosterが行うため、自社でゼロからシステム連携を構築する場合に比べてセキュリティリスクを軽減できます。安全な環境でシステム連携を進められるのは大きなメリットです。

迅速な導入

最小限の開発でシステム連携が実現できるため、短期間での導入が可能です。これにより、最適なタイミングで迅速にサービス連携を開始できます。

柔軟な機能拡張

Poster API/Webhookを活用することで自社webサイト内での行動に連動したメッセージ送信(予約完了通知など)や、タグ/ポイントの付与、自社webサイトのユーザー情報を使用したセグメント配信などのシステム連携が実現できます。

まとめ

Posterが提供するユーザー認証機能を活用することで、一般的なLINE連携開発より簡単かつ低コストでセキュアなユーザー情報連携を実現できます。

💡 フリープランでもAPIをお試しいただけます。

回数の上限に制限がございますがフリープランでもPoster API/Webhookをお試しいただけます。

ドキュメント Poster Developer Document

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