簡易チャットボットのルール作成例
「簡易チャットボット」機能を使用する事で、単純なキーワードの一致による自動応答ではなく自然言語で入力されたテキストに対してルールに基づいた自動返信を行うチャットボットを作成する事が出来ます。
例1)いろいろな挨拶に反応するルール
ユーザーから「こんにちは」「こんばんは」などの挨拶が送られてきた時に自動でメッセージを返信するルールを作成する方法です。
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1.「簡易チャットボット」画面に移動
サイドメニューから、「メッセージ」を開き「 簡易チャットボット」を選択して移動します。
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2.新しいルールを作成
一覧の右上にある 新しいルールを追加ボタンをクリックします。
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3.ルール内容を設定
今回は、文頭に「こんにちは」等の挨拶が含まれているメッセージに対して反応するルールを作成します。
- マッチタイプ
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マッチタイプは「前方一致」を選択します。
- キーワード
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キーワードには、反応させたいテキストを入力します。複数ある場合は改行区切りで入力をします。
ここでは挨拶系のテキストを複数入力します。
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4.イベントを登録
次に、作成したルールに一致した場合に送信するメッセージの設定(イベント)を作成します。
ルール詳細画面で下の方にスクロールすると、見出し「登録イベント」があります。
見出し「登録イベント」の右側にある 新規追加ボタンをクリックします。 -
5.イベントタイプを選択
- イベントのタイプ
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イベントのタイプを選択します。
今回は、テキストを直接入力するので「テキスト」を選択しました。予め作成したテンプレートメッセージを送信したい場合は「テンプレート」を選択して下さい。
- 返信テキスト
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自動返信したいテキストを入力して保存します。
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6.実際の動作を確認
端末で「こんにちは」と送信し、設定したルールが正しく動作するかを確認しましょう。
例2)特定キーワードが文中に含まれていた場合のルール
指定したキーワードのいずれかが文中に含まれていた場合に返信を行うルールを作成する方法です。
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1.ルールを作成
簡易チャットボット画面へ移動して、 新しいルールを追加ボタンをクリックしてルールを作成します。
- マッチタイプ
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マッチタイプは「部分一致」を選択します。
- キーワード
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キーワードには、反応させたいテキストを入力します。複数ある場合は改行区切りで入力をします。
この例では「来店者」「来店記録」などのテキストを入力しました。
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2.ルールの動作を確認
ルールを作成し、返信用するメッセージを「イベント」に登録した後、実際の端末で動作を確認します。
ルールに設定した「来店者」というキーワードが文中に含まれるメッセージを送ると、設定したルールが動作し、内容に応じたメッセージが自動返信されました。
例3)キーワードをそのまま返す(やまびこ)ルール
友だちから送られてきたメッセージをそのまま返すルール(やまびこ)を作成する方法です。
これを応用する事でより自然な会話に近いチャットボットを作成する事が出来ます。
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1.ルールを作成
簡易チャットボット画面へ移動して、 新しいルールを追加ボタンをクリックしてルールを作成します。
- マッチタイプ
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マッチタイプは「正規表現」を選択します。
- キーワード
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キーワードには、次の文字列を入力します。
/(.*)/
これは全てのパターンに一致する正規表現です。
また、()で囲んだブロックは自動返信メッセージ本文で使用する事が出来ます。
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2.イベントを登録
ルール作成後、イベントを登録します。
- イベントのタイプ
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イベントのタイプは「テキスト」を選択します。
- 返信テキスト
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返信テキストは次のように設定します。
{match:1}
これは、ルールで設定した正規表現の1つ目の()で囲んだブロック内のテキストが引用されます。
※ 2つ目のブロックのテキストを使用したい場合は{match:2}
のように登録します。
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3.ルールの動作を確認
端末でテキストを送信し、送信したテキストがそのまま返ってくるかを確認しましょう。
例4) サイト内検索へ誘導するルール
例3のキーワードをそのまま返す(やまびこ)ルールを応用して、 入力されたキーワードをURLの一部として使用し、サイト内検索に誘導するルールを作成する方法です。
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1.ルールを作成
簡易チャットボット画面へ移動して、 新しいルールを追加ボタンをクリックしてルールを作成します。
- マッチタイプ
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マッチタイプは「正規表現」を選択します。
- キーワード
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キーワードには、次の文字列を入力します。
/(.*?)について教えて/
これは、友だちが「〜〜について教えて」と発言した場合に、「〜〜」に該当するテキストを引用して返信する事が出来る正規表現です。
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2.イベントを登録
ルール作成後、イベントを登録します。
- イベントのタイプ
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イベントのタイプは「テキスト」を選択します。
- 返信テキスト
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自動返信するテキストには
{match:1}
を使用してサイト内検索に誘導する内容を登録しています。
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3.ルールの動作を確認
端末で「〜について教えて」というメッセージを送信すると、
友だちが送信したメッセージを引用しつつ、サイト内検索へのリンクが入ったメッセージが返信されました。